次客演させていただく劇団さんの稽古がぼちぼち始まっていて、
今回は本当に全く知り合いがいないので、
身の引き締まる思いで稽古場にいる。

街がすごく素敵なので、こういう街に暮らす人はさぞ素敵なのだろうと思う。
みなさん素敵な方です。

前回うちの芝居が終わって、
なんだかいろんなものに疲弊しまくって、
いや、もちろん嬉しいことは山ほどあったし、
ありがたい思いをたくさんさせていただきました。

それとは全く別の話として、単純に疲れてしまった。
おもいっきし、なんだろう、何かを背負う、ということに疲れてしまったのでした。
もちろんそれはネガティブなものだけではなく、
ジョギングしたあとに「うーん、走った！」的なあれみたいなのがありはするんですが、
まあ文字におこすとこうなる。疲れた。

そういう意味でも今回とてもいい機会を頂いたなあ、と思っている。
僕は「公演をうつ」という責任を何も背負うことができないから、
せめてそこに切実にいようと、
それしかできないんだから、
それをやればいいのだ、と。

俯瞰する視点はいらない。
ぬるい思いやりはいらない。
攻めること、ラディカルに。
思い上がる必要もない。
ただ必死。そこに立つことだけが、今の僕にできること。なのです。
難しいけど。

あの時幼すぎて出来なかったことや、
あの時途中で諦めてしまったことを、
きちんと取り戻したいと思っているのです。
取り戻す、見栄をはりました。
手にしたことなんてないのだから、
獲りにいく、でいいのです。

ぜひ劇場で目撃してください。

詳細はもちょっと待って。