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お初にお目にかかります、カムヰヤッセンの主宰の北川と申します。
ブログ、というものが苦手です。
何を書いたらいいのか、自分のブログでもシクハクしています。
んで、今回はうちの劇団が学生芸術祭に参加することになったいきさつを、
ちょっとお話しさせて頂ければと思っています。
まったくもって楽しい話ではないと思うので、ちょいちょいテンション下げ目で。
あ、先に言っとこう、明日は慶応大学の創造工房 in front ofの方が、
きっとテンションあがる面白い話を書いて下さると思います。

さて、去年と今年と、僕の同期の多くが就職しました。
いわゆるひとつの「社会人」になりました。
そんな彼らは、最近口々に
「学生はいいよな(よかったよな)」
と言います。
僕はその言葉を聞くたびに、ちょっと触ってほしくないところを
猫じゃらしでくすぐられたような、ちょっと恥ずかしい気分になります。
何がどういいのかという具体的な事柄がまあ実際にあるにせよ、
ほんの数か月前までその「学生」だった彼らが、そう口にするのです。

にわか社会人のおのぼり、とか、
社会人としての自覚の萌芽、とか
ということで片付けてしまってもいい発言なのかもしれないのですが、
このことをわざわざ書いたのは
今回僕がこの芸術祭に参加することに踏み切った最大の理由は
まさにその、そこにある気がするからです。

僕が演劇(小劇場、の方が的確でしょうか)の世界で活動するようになってから、
今年で5年目になりました。
最近少しづつ、「学生」というラベルがだんだん鬱陶しくなってきました。

思えば僕はこの10年余りに渡って「学生」というフィルタリングをされ、
そして自らもそこにあまり疑念を感じることなく過ごしてきました。

そのことを意識し始めるようになったのは、
「プロ」と呼ばれる方々とご一緒させてもらえるようになったからです。
そして、そのような現場を重ねるにつれ、、
この「学生」というラベルへのいらだちは日に日に増すようになりました。
それはこの「プロ」であることの(特に演劇という世界の中で)
基準、というか差異のようなものが、よくわからないことが多々あったからです。

もちろん多くの方はプロと呼ぶにふさわしい仕事をしらっしゃる方々でしたが、
中にはお世辞にもプロとはいえないお粗末な人でも、
「プロ」を名乗っていたことがありました。
そしてそういう人ほど、この
「プロ」と「学生」
というラベルによる区別に、執拗に執着しているように感じました。
その区別が僕にはナンセンスなものに感じられたのですが、
そこには歴然とした差があるように信じている人たちが多くいるのだ、ということもわかりました。

と書くと、どこか他人マターな感じになってしまうのですが、
それと同時に、自分が確かに「学生」として享受しているものの大きさ、
またそこに少しでも甘んじてしまっている自分へのいらだちも膨らんでいました。
「学生だから」、という謗りを受けることに憤りながらも、
その因が自分に全くないわけではない、という状況に、
同じように苛立っていたわけです。

僕はなるべく近いうちに、この「学生」というラベルをはがさねばならない、
より厳密に言うのであれば、
はがされるきっかけが欲しい、と考えていました。
すなわち、「プロ」として活動していくのだ、ということを
我々自身にも、そして周囲、極端なことを言えば世界に対しても、明示していくことを欲していたのです。

もちろんやっている側は自分たちは「プロ」として活動していくのだ、という
覚悟や気概はあったのですが、
それは思っているだけではだめで、多少ラディカルでも、そういう場を踏むことだと認識しました。
そのとき、もしかしたら、他にもこのようなことを考えている「学生」がいるのではないか、
そのような思いをもった同志がいるのではないか、と考えました。
結果、多少のリスキーさも考えつつ、今回シアターグリーンの学生芸術祭に参加させていただくことにしました。

誤解のないようにしたいのですが、僕自身は、いわゆる
『「学生」がやっていることが素晴らしいのだ、』
的な一種の「活動」に与したいわけではありません。
むしろ今回ここには、「プロ」として活動していこうとする覚悟を決めた奴らが、
集まっていると自負しています。

今回の学生芸術祭が、そういったギラギラした奴らの巣窟になって、
少しでも胡坐プロを脅かすような、
そんな祭になるように、努力していきたいと考えています。

是非とも、劇場で目撃していただきたいと思います。

・・・と、green55ブログにあげてみました。
学生芸術祭に参加する12団体が、http://saf-blog.green55.jp/
で、リレーブログやってます。よかったらぜひご覧下さいましー
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