結構衝撃を受ける。
こないだのグリーンの製作会議のときのヤシロさんの話を思い出す。
恥ずかしい話、この企画の話を最初に目にしたとき、
なんて商売が上手なんだ、と、まず最初にそう思った。
制作にアゴラの野村さんがついていて、
売れっ子の演出家さんたちがたくさん集まって、
「キレなかった14歳」という非常にすわりのよい文句もあって、
はー、こりゃまいったまいった、
位の捉え方しかしていなかった。
柴さんや野村さんの挨拶文を読んで、
その志の高さにちょっと感動すらした。
彼らはまごうことなき、クリエーターだった。
演劇は社会的であるべきだ、
とは、ずっと言われていることだし、
僕自身も常に意識してやってきているつもりではあったのだが、
やべえ、と思った。
社会に対するアンテナの張り方が僕なんかよりも段違いに広い。
そして鋭い。
彼らは決して「上手く」そのテーゼを「拾ったり」「みつけたり」したわけではないだろう。
彼らにはその「区分」に対する違和感がずっとあったのだ。
そしてそれこそが、今回の企画の原点にあり、だからこそ舞台を作るんだ。
と考えるとちょっとぞくぞくした。
演劇は社会的であるべきだ。
社会にとって、演劇は必要であるべきだ。
社会がそういう社会になるには、
まずは演劇がそういう演劇にならなくてはいけない。
アゴラ劇場が一貫して主張していることに相違なく、
この企画をアゴラでやることは、真に理にかなっている。
なんかいろいろ反省することだらけだ。
ここ最近、どうも商売人気質になっていた節があったのを、
今猛烈に反省している。
自分のやりたいことは、きっとそんなものじゃない。
パソコンの前でむずむずしている。
40人くらいいた。びっくりしました。
これから演劇をやっていこう、という人たちがたくさんいるのは
すごく嬉しい。
いろいろ反省することもありつつ、何とか終了。お疲れ様でした。
ワークショップをやるたびに思うことは、
僕が今の自分の演出方法で(というよりは演出に費やすことの出来る語彙の中で)
「うそ」「ほんと」みたいなことっていうのはこれから先もずーっとつきまとう
厄介な言葉なのだな、ということ。
と同時に、やはりアウトプットし続けることで
整理が出来ていくこともたくさんあるわけで、
というよりは
この自分の中にあるもやもやを解消していくためには、
常にアウトプットし続けていくしかないのではないか、と
なんだかそこらへんの難しさをおもう。
何回かこのブログに書いてるとおもうけど、
僕は演出をするときに
「ほんものであること」
というのを探したいと常々思っている訳です。
じゃあ「演技をする」ってことはなんなんだ、と。
嘘をつくことに他ならないんじゃないのか、と。
じゃあ僕のいう「ほんものであること」っていうのは何なんだ、と。
その言葉が多重階層的に持つ意味をちゃんと自分に
(「が」よりはむしろまだ「に」な状態な気がしてます。)
定義づけていく必要があると、再認識するわけです。
ともするとなんとなく、というか言葉遊び的なレベルで
僕も、稽古場の役者も満足してしまうことがあって、
それは本当に不幸だと思うし、
理屈の構築が出来ていないからこそ、
僕は非常に一対一対応な演出を延々とし続けなくてはならないのだ、
と思うことがあって、
なるべく早くこの問題にけりをつけなくちゃいけんなあ、というか。
別に他人にうまく説明できるかどうかではなく
(もちろんゆくゆくはそれを説明せねばならぬ日が来るのでしょうが)
まずは自分の胆にちゃんと落ちてくること、
それを目標にしています。
ふっとした瞬間にそのヒントみたいなものをつかもうとしている気になったりしますが、
その都度神様にふぃと背を向けられるたびに、
やっぱり道は険しいものだと思うばかりです。
まあ、新歓の話に戻れば、
綺畸はイケメンぞろいでびっくりした。
コージーさんが
「おれ舞台上にイケメン・美女がいればとりあえず観れると思ってる」
って昔言ってたのを思い出した。
なんだかみんなきらきらしていてうらやましかったです、って言う話でした。
本当にもうすぐ鳥公園です。
うひょーっ。
生きています。北川です。本当に久しぶりの更新です。
最近やってたことをだーっと、書いてみようかと。
・インフルエンザにかかる
本当に死にそうになる。早めの病院はマジで大事だ。
自力で治すなんて、おこがましいことを考えてはいけないのだと、
強く思い知らされました。
・某映像の製作
ほんとうに大変でした。ずーっと「まにあうかな、まにあうかな」と考えながらやってました。
本当にぎりぎりのところで提出できました。
あんまり大きな声じゃ言えないけど、某大学の某新入生用映像です。
荒川君には足を向けて寝れません。本当にありがとう。
佐藤君は腹黒い分いいお芝居をしていました。
伊坂君は本当にはまった事があるんじゃないかと思いました。
しかしなんといっても乙黒君は本当にお芝居がうまいことを知りました。
ちょっと横道に話がそれるんですが、
こないだstudio flagという劇団の「漠で死んで」というお芝居を見に行ってきました。
漠、というのは北川が大学時代の本当に大半を過ごした劇団綺畸の部室のことなんですが、
今度そこが取り壊されることになっての追悼公演ということでした。
まあみんな芸達者ね、って思ったんですが、
主役をやってた乙黒君はまあ上手でした。普段どおり。
なんだかいろんな思いだのが駆け巡ったのでした。
と、まあそんなこんなで、東大の新一年生はみんなその映像を見たのでした。
ちゃんちゃん。
・クロムモリブデンの花見に行く
あまりにもいろんなお誘いがなさ過ぎて、ちょっとしょんぼりしていたところに、
クロムモリブデンの森下兄さんから「花見があるんだけど、来ない?」といわれ、
きゃいんきゃいん尻尾を振りながら行ってきました。
井の頭公演はほんとうに人で人を洗う状態で、うぉうぉしながら、
それでも桜は本当に綺麗でした。
思えば去年は新宿御苑でした。桜。
なんだか久しぶりなかたがたと、ひさびさに話をする。
ばらさんお元気で。尊敬してます。
クロムの方々、どうぞ6月はよろしくお願いします。
というわけで、6月はこちら!
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クロムモリブデン 「空耳タワー」
作・演出 青木秀樹
6月5日~8日 大阪 HEP HALLにて
6月16日~21日 東京 赤坂RED THEATERにて
詳しくはこちらにて。
この公演には北川は演出助手として参加します。
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・キリンバズウカ ワークショップに行く。
主催・脚本・演出の登米さんとは、富士ロック以来のお付き合いで、
念願かなっての初キリンです。そのワークショップに行ってきました。
前回カムヰヤッセンが王子でやれたのは登米さんのおかげといっても過言ではないほど、
本当にお世話になってます。
そんな登米さんの主催する、キリンバズウカのワークショップオーディションに行ってきました。
よそ様の言葉を知ることは本当に勉強になる。
と同時に自分の語彙の浅さに辟易するわけですが。
たくさんの役者さんにお会いできて、
いろいろ思うところもありつつ。
終わった後飛鳥山の夜桜を見に行って、またため息をつく。
去年は駒場の夜桜でした。
というわけで、7月はこちら!
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キリンバズウカ 「被る(仮)」
脚本・演出 登米裕一
7月4日~12日 王子小劇場
詳しくはこちらにて。
この公演には北川は演出助手として参加します。
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・稽古場公演の事がいろいろ決まる。
稽古場公演をいつ、どこでやろうかといろいろ考えていたんですが、
もうやるならちゃんとやってしまえ、と、考えた末にこうなりました。
ちゃんと新作書きます。
もう追い込む追い込む、がんばれ自分、
ゴールデンウィークは稽古だ!
というわけで5月はこちら!
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カムヰヤッセン 稽古場公演 「頭のトランペット」
脚本・演出 北川大輔
5月9日・10日 駒場小空間
詳しくはまたこのブログで発表させてください。
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・鳥公園がいよいよ大詰め
前にブログで告知しましたとおり、もうすぐ鳥公園です。
西尾さんは本当に集中すると誰にも負けない気がしてます。
俺なんかの集中は足元にも及ばない、そんな集中。
それでいて何もかもを吸収しようという貪欲さ、
僕が西尾さんの一番好きなところです。告白してみました。
もはやなんかいろんな「気」の「筋」が漂っているのが見えるようです。(漫画的なアレです)
そんなこんなで、もう来週には小屋入りです。
西尾佳織が文字通り命がけでやっています。
よかったら是非。というより、本当に、是非。
というわけで、4月はこちら!
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鳥公演 第二回公演「家族アート」
原作 伊藤比呂美
演出 西尾佳織
4月21日~23日 神楽坂die pratze
詳しくはこちらにて。
この公演では北川は演出助手をやっています。
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・王子でルスバンズを見たり、手伝ったり。
ひょっとこ乱舞の広田さんが立ち上げた少人数ユニット、ルスバンズ。
そこの仕込とか制作とかゲネ写真とかに行ってきました。
広田さんは本当に役者をやりたかったんだ、と思った。
皆さんキラキラしていらっしゃいました。
月曜日(今日)までやっているみたいです。
・授業が始まりました。
本当に行きたかった学科なので、ちゃんと勉強しようと思います。
現場に入ると理屈なんかくだらねえ、とか、そんな不遜なことを考えてしまいがちなんですが、
経験則だけでやっていくには、もはや戦う相手が大きすぎる。
というより、せっかくやりたいことが明確なのだから、
それこそ貪欲に、なんでも吸収しようというスタンスで、勉強したいと思います。
・予備校の同窓会がある
予備校の同窓会に行ってきました。もうみんな社会人。
変わってないようで、変わっていて、でもなんだか、
みんな晴れやかで、
「大変だよ」とか「きついわー」とかいいながら、すごく表情が明るくて、
みんなから元気を貰った感じでした。ヤノリ本当に誘ってくれてありがとう。
あー、いいな、いいな。同窓会。
なんかこれまでちょっと嫌だな的に敬遠してきた同窓会だったのですが、
ぜーんぜん楽しんできました。今度からちゃんと同窓会には顔を出そう、と決めた。
ケツに仕事が残っていたので一次会でパスしてきたのだけど、
電車に揺られながらニヤニヤしてしまいました。
とさっ!
ふう。
とまあ、ついつい書いてしまいました。
もんのすごく長くなりました。
ということで。
今年度も、皆々様、よろしくお願いします。
あまえられるところに甘えてしまっている。本当にごめんなさい。
はあ、やらなくちゃ、やらなくちゃ。
突き動かされるように、寝る。
形と流れ。
自由になること。
パソコンの前で、僕は酷く不自由で、いろんなしがらみあたりにわちゃわちゃしてる。
予想よりもくらっていることに驚きつつ、実はそんな簡単に受け入れられてない。
神様、とか言ってみようか。
神様、正しく導いてもらえないでしょうか。実はナリ以上に、怖れているんです。